塗料の種類

2022年1月18日

お役立ち情報

「ご自宅の外壁、屋根は何色ですか?」この質問には答えられる人が大半です。

「では、その塗料は何ですか?」この質問に答えられる人はそう多くないのでしょうか。

外壁や屋根等のリフォーム時、塗料に強くない業者に頼んでしまったばっかりに後悔した経験をお話しいただくことがあります。

実は塗料には沢山の前提や種類があります。後悔しないリフォームのために今回はまず、塗料の前提について解説していきます。是非ご参考くださいね!

【水性塗料,油性塗料】

リフォームに使う塗料は「水性」「油性」の2タイプに分かれます。
その違いを知るためには、まず塗料の原料についてを知る必要があります。

そもそも塗料の原料には、「顔料」「合成樹脂(シリコンやフッ素など)」「添加物」といった固体が使われています。このままでは外壁や屋根に塗ることはできないため、液体である希釈剤で溶かし、塗りやすい状態に加工する必要があります。希釈剤で薄めた塗料を塗って乾燥→蒸発させることにより、顔料で着色し、さらに合成樹脂の力で壁などを保護する効果を発揮できます。

そしてこの希釈剤こそが水性油性を分けるポイントとなります。水性塗料の場合は水、油性塗料の場合は有機溶剤(シンナー等)が用いられます。

油性塗料

油性塗料に含まれるシンナー等の有機溶剤は、耐久性の高い塗膜を作ります。
環境に左右されにくく乾燥が早いことや、密着性が高いため素材を選ばずに塗装できることが大きなメリットです。

ただ、デメリットとして匂いが挙げられます。
油性塗料の希釈剤にはシンナーが含まれていたり、健康や環境に被害を及ぼす「VOC(揮発性有機化合物)」を排出するため、施工する際は近隣への配慮も必要とします。
また、シンナーは引火性が高いという性質上、業者がきちんと取り扱わないと火事に対する不安などが残ります。

水性塗料

水性塗料は希釈剤に水を使用しているため、シンナーのように強い臭いがないのが最大の魅力です。
また、油性塗料のようにシンナーを含んでいないため引火する危険性が低く、管理場所や施工場所などでの火事の心配が少なくなります。

水性塗料に含まれる水分には、一定の温度に達しないときちんと固まらないことがあるため、気温が低い時期は工期が長くなる傾向があります。
また、窯業系サイディングやモルタルなどの素材にはよく馴染みますが、金属部分には密着しにくい性質があり、下処理をしない限り、屋根の下塗り、雨樋・破風板、軒天井などの塗装には向きません。

ちなみに、水性と聞くと水に溶けてしまいそうなイメージがありますが、しっかり乾燥して水分が蒸発・塗膜が硬化すれば、雨などで濡れても流れ落ちる心配はありません。

【1液型,2液型】

同じ色、同じ希釈剤を用いた塗料でも、1液型と2液型という分類がある場合があります。
分類されている塗料の違いについてご紹介します。

◆1液型と2液型の違い
2種類の塗料は塗膜性能や密着性に違いがあり、価格や耐候性が変わってきます。
違いが出る仕組みは硬化剤がどのタイミングで入るかにあり、その違いが化学反応に出ます。
1液型は緩やかな化学反応ですが、2液型は塗る直前に爆発的な化学反応を起こします。

1液型
元から硬化剤(塗料を固めるための溶剤)が入っており、化学反応が緩やかです。
そのまま希釈剤で薄めて塗装に入る使い方で、使用者をあまり選びません。
価格は2液型塗料よりも安く済みますが、耐候性が低かったり比較的塗れる箇所が限られています。

2液型
一つの缶に塗料と硬化剤がついているものです。
この二つを混ぜ合わせ希釈剤で薄めてから使用するため、必然的に塗る直前で強烈な化学反応を起こします。
価格は1液型塗料よりも高い傾向にありますが、耐候性が高く、塗れる外壁材も多いです。
弊社のようにきちんと施工方法を熟知した塗装業者でなければ扱いが難しい傾向にあります。

まとめ

今回は塗料についての基礎知識をお伝えしました。
単純に見てみると油性塗料や2液型の方がコスパがよく見えますが、デメリットがあったり、用途によって合う物も違います。
最近は水性塗料や1液型も開発が進み、昔よりずっと性能が良いです。

選定において大事なのは使い分けで、2液型の塗料をきちんと扱える業者なのかも必ず確認するようにしましょう。
弊社ではお客様のご要望に応じて様々な使い分けもでき、当然2液型の塗料も扱えます。何かあればぜひご相談ください!

そして、ご検討の方は是非住安ホームにお問合せ下さい!出張費、見積費を完全無料でご訪問致します。

是非ご気軽にご検討ください!!