雨樋(雨とい、雨どい)とは

2022年2月17日

お役立ち情報

こんにちは、住安ホームです。

さて、本日はこれまで外壁や屋根等についてお話してきましたが、今回は雨樋についてお話していきます。
一般的には「あまとい」「あまどい」と読まれますが、知識の深い方等からは「とよ」などと呼ばれることも。
主に「軒樋」「集水器」「竪樋(縦樋)」の3つの部品を通して雨水等を排水口に流す役割を持っています。
その歴史は古く、平安後期では雨水を屋根から水槽へと集め、生活用水として利用するための道具だったそうです。

今回は、そんな雨樋がいかに大切な役割を果たしているかについてお話していきます。

◆雨樋の用途

かつては雨水を日々の生活に利用するために使われていた雨樋ですが、
現在では屋根や外壁を守るための排水設備として使用され、雨水が原因となるトラブルから私たちの暮らしを守っています。

雨樋が無いとどうなる?

雨樋が無い住宅は見た目こそすっきりするものの、雨水が屋根から外壁へ流れたり、
地面に落ちた雨水が跳ね返って建物に当たることで汚れや騒音の原因となる他、建物の劣化を早めてしまいます。
また雨水が落ちて地面を削り建物基礎に到達すると、湿気た場所を好む「シロアリ」の温床となってしまうことも…。
よっぽどのこだわりが無い限り、雨樋は設置しておくことがおすすめです!

◆ 雨樋を構成する主な部品

雨樋の構成を大きく分けると「軒樋(のきとい・のきどい)」「集水器(じょうご)」「竪樋(たてとい・たてどい)」の3種類に分かれます。
軒樋で屋根から流れる雨水を受け止め、集水器で雨水を集めて、竪樋を通して排水口へ流します。

軒樋(のきとい、のきどい)

屋根の下部に沿って設置されており、雨水を受け止め集水器へ流す材料が「軒樋」です。
様々な形状や素材があり、建物デザイン、地域の気候や予算等に合わせて選んでいきます。
設置する際は何本かの軒樋を建物のサイズに合わせて切り繋いでいくため、軒樋どうしを繋げる継手等が必要です。

竪樋・縦樋(たてどい、たてとい)

建物の壁面に設置され、雨水を流している部品が「竪樋(縦樋)」です。
軒樋と同じように、いくつかの竪樋を繋ぎ建物のサイズに合わせて設置するため、こちらも細かな部品が多々あります。

集水器(じょうご)

軒といを通った水を集め、竪といへ流す部品が「集水器(じょうご)」です。(塩ビ製軒樋の熱による伸縮を吸収する役割もあります。)
最近は、軒樋に穴をあけて設置する自在ドレンと呼ばれるタイプも増えています。
屋根に降った雨がすべて集水器へと流れてくるため、屋根の総面積や地域の降水量に対応する排水能力を持った雨樋を選ぶことが重要です。

まとめ

いかがでしょうか?
今回は雨樋についてご紹介致しました。
個人的には多少外見をスッキリさせるよりも、お家の寿命の観点から雨樋を付けた方が良いと考えております。
お家の事情もあるかと思いますので、ご相談いただければ最適なプランをご提案させていただきます。
何かあればぜひ一度ご相談くださいね!

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